自然的なフラワーアレンジメント
- 2015年07月19日
- カテゴリ:フレッシュフラワー(生花)作品
フラワーアレンジメントには、とっても自然に見える作品と、人工的に見えるものがあります。自然に見える作品を作りたい場合は、自然をお手本にするのが一番です。木や花、草などが、どのような形で育っているかなど、情景を思い浮かべましょう。植生的な作品とも言われています。空間を大切に挿していくので、涼しげに仕上がりますよ。
広子さんの作品です。自然の中では、一番上に木があって、その下に大きなお花、地面近くには、小さなお花や草、苔などが見られます。それを再現するように心がけると、このようなナチュラルな作品に仕上がりますよ。
一番高いところには利休梅、その下には、スカビオーサ、そして、地面近くには、小さなナデシコが咲いています。地面には、初雪カズラをアイビーを這わせるように挿しています(3月制作)。吸水性のスポンジは、苔や石ころ、枝などでカバーして、大地を表現しました。
お花屋さんにお勤めする美絵さんは、お店ではファンやドームを作ることが多いのですが、今回は「植生的」に初挑戦しました。アメリカのスタイルとは全く考え方が違うので、少し戸惑いながらも、段差や空間をうまく表現しました。カンパニュラ、アスチルベ、千日紅、アルケミラモリス、マトリカリアを使用しました。
愛さんの作品です。風情のあるものがお好きなお父様へのプレゼント用です。プリザーブドフラワーのユーカリ、ヒメワラビ、セサミブルー、ワイヤープランツを使いました。いずれも、彩度を落とした渋~い色に染めてあるので、和心を感じさせる粋な作品に仕上がりました。