フラワーアレンジメントの基本形 「ウエスタンスタイル」
- 2013年06月02日
- カテゴリ:フレッシュフラワー(生花)作品
フラワーアレンジメントの基本形は、お国によって違います。ドイツなどのヨーロピアンスタイルに対して、アメリカのお花はウエスタン(アメリカン)スタイルといわれています。特徴は、幾何学的なアウトラインを、お花で埋めていくスタイルが多く、人工的で華やかな印象です。フロラシオンでは、公益社団法人 日本フラワーデザイナー協会(NFD)の資格が取得できますが、今日は、昨年フラワーデザイナー1級資格に合格され、この夏講師資格を取得される予定の正裕さんのウエスタンスタイルの作品をご紹介します。
「クレッセント」という三日月型の基本形です。現在、NFDでは、ドイツヨーロピアンの基本を中心に検定試験が実施されていますので、ウエスタンスタイルの基本形をあまり練習しなくなりましたが、プロを目指す方には、有名なスタイルだけでも知っておいて欲しいと思い、取り入れています。クレッセントは、ウエスタンスタイルでの検定を実施していた頃、1級の課題になっていたパターンです。お月様のイメージから、黄色のオンシジウムで作りました。
「ホガース」といわれるS字型の基本形です。クレッセントと同じく、以前の検定試験で1級の課題になっていました。英国のウィリアム・ホガースという 画家が、 このラインはもっとも 美しくてバランスが取れていると言ったことから、 S字ラインをホガース・ラインと言うようになったそうです。「Sシェイプ」とか人魚が腰掛けているみたいなので「マーメイド」ということもあります。バラ、ガーベラ、スカビオサ、ナデシコ、ソケイを使っています。何色で作ってもいいのですが、エレガントなラインなので、パステル調の優しい色が似合いますね。
「インヴァーティッドT」というわれている逆T字型の基本形です。以前の検定では、3級の課題でした。ガーベラ、デンファレ、ストック、ソリダスター、ブプレリウムで、カジュアルな配色にしました。この形は、エレガントなお花やクリスマスの作品にも、オススメです。
これは、有名な「ドーム」という半球型です。以前の検定では、2級の課題でした。「オールラウンド」とも言われるように、どこから見てもキレイに見えるように作ります。テーブルやホテルのロビーなどに、よく飾られているスタイルです。小さなドームは簡単なので、体験レッスンで作っていただいていますが、大きいドームを極めるのは、結構難しいものです。さすがに、アウトラインもキレイに仕上がりましたね。
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